南千歳観察帳

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自作キーボード沼の話

 最近は自作キーボードの記事しか書いてないし、寝ても覚めてもキーボードのことばかり考えている気がするし、次いつ遊舎工房へ行くかばかり考えている。 考えていないのは財布の中身だけ。

 

 それはともかくキーボードのことを意識し始めたのはいつからだろうか。

 あれは学生だった頃、ゲーム用の自作PCを組むときに札幌のツクモのお兄さんに、キーボードのおすすめを尋ねたのが始まりだったかもしれない。

 その時は無難にCHERRY MXの茶軸(クーラーマスターが出してた)のを購入し、まだ実家で使ったりしているが流石に掃除しないと大変なことにはなっている。

 当時の店員のお兄さんはわかりやすくキョドったオタク語りで、やはり耐久性と打ち心地は静電容量無接点式ですね……と語っていたのを鮮明に覚えている、どちらかというと内容よりその語り方の印象の方が強かったが。

 なんだかんだ学生時代は、ノートはThinkPad X60、デスクトップは茶軸という生活で割と打ち心地は悪くない環境にいた。

 というかそれ以前はノートのパンタグラフとかメンブレンでイマイチ打ち心地を覚えていない。

 それから就職してX230を買い、リアルフォースの45グラムを買い(PFUの墨モデルでさっぱり刻印が見えないやつ)、もうリアフォで十分でしょ、ヘタったらまたリアルフォース買えばいいしと思っていた。

 

 転職し秋葉原へのアクセスが以前より容易になり、遊舎工房の実店舗がオープンし、なんだか自作キーボードの話がちらほら聞こえるようになり、大沖氏のnoteが割と面白かったりでGWにmeishiを組んだのが自作キーボードの入り口だった。

 CHERRY MXの静音赤軸と銀軸で組んでからたまにキースイッチを触る程度だったが、11月の連休になってErgo Dashを組んだ。

 そりゃああれだけ分割キーボードがさも流行っているように見えて、しかも知人が使っていると聞いたら気になってしまうので組んだが結局使いこなしていないのが現状だ。親指周りに2Uのキーが使えるのは中々イカした設計だと思ってるが、配列に慣れたりする前に、友人がAngelina72なるキーボードを設計して遊舎工房のフリーマーケットに出してしまったのでそっちを触るようになった。

 ランドが剥がれたのを修理したりと色々いじったが未だにキーマップが固まらずMDA Big Bang 2.0をハメて頭を悩ませてくる、エロゲヒロインみたいな名前だしそりゃあ悩ませにも来る。

 

 今まで組んできたのはマクロパッドか分割キーボードだったので、今度は一体型を組もうと思い、いつも通り出舎してDZ60を買った。こいつのいいところはType-C端子が使えるところだ。ISO対応のアルミプレートを購入し、若干スカスカ感はあるがいい感じのキーキャップをハメ、Zilentの65グラムとかいう高めのスイッチを使っていい感じの日本語キーボードとして使っていたが、年末年始帰省したときに自作キーボードの布教と自慢を兼ねて父親に触ってもらううちにプレゼントすることになった、リアルフォースより高いんだぞコレ。

 あげてしまったので結局リアルフォース生活に戻るも、やはりZilentとかいうあの静音タクタイルに魅了されてしまった我々としてはいてもたってもいられず再びDZ60の基盤を購入していた。

 残念なことにISO対応のアルミプレートがなかったので真鍮プレートを買ったが、最下段の配列が自由にならなかったので結局ANSI対応のアルミプレートを購入した、真鍮プレートの引き取り手募集してます。

 というわけで再びZilentの65グラムに今度は流行りのルブに感化されシリコンスプレーを吹いて、Angelina72からキーキャップを引っこ抜いて他のISOエンターとかと組み合わせて使っていたが、ついに先日XDAプロファイルのISOエンターが入ったキーキャップセットを購入し、概ね最強のDZ60が完成した。 あとはLEDがバカみたいに赤しか光らないのを好みのおとなしめの色に直すだけだがまだ調整していない。

 

 次に何を組もうと思ったときに、40%は小さいしなそれこそ30%は小さすぎる、分割でエルゴ系もいいけどという時に7sKBが出たこれはいいぞと思い2週間くらい悩んでいたがついに売り切れた。薄型を取るかMX版を取るか決められなかったのと、やはり最下段の配列とBの位置が頭を悩ませ続けるのであった。

 これはもう設計するしか無いと厚めの薄い本を買って設計できるよう勉強だなと思いつつ、やっぱり電子工作自体はしたいので店頭にもあるしChoco60かなという気分で今コレを書いている。

 

 キーボードはメカニカルの自作がメインになりつつもやはり市販品の静電容量無接点式キーボードで気になるものはいくつもあるわけでこいつらをいつ買ってやろうかというか買えるだけの金で今まで組んできただろうがという感じだが、HHKBの最新モデルとNizが気になっており、特に後者は異常に高価というわけでもないしキーキャップもMX軸と共用なので変えるのも簡単だしとどこかで手に入れたい気分。

 

 設計はそのうちやるとして、ともかく手持ちのキーキャップの選択肢を増やしたいと思うようになっておりついテカらないPBTを選んでしまうがウーンABSダブルショットのあいつもかわいいなみたいになってしまいここにも沼がある。

 

 あらゆるパーツが沼の入り口になっており、大変財布が厳しい感じになってきた気もする。それはそうと一人で家でもくもくはんだ付けするのも好きだが、なんだかんだ誰かとワイワイ喋ったりしたいのも事実なので、今度作業スペース借りたりしようかな誰かいないかなみたいな気分でいる。