南千歳観察帳

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USBケーブルとその間のコネクタについて

 自作キーボード界隈(カスタムキーボード界隈)ではアルチザンケーブル(ていうかFF14やってたから身からするとartisanはアーティザンって言いたいんだけど今回は界隈の文化に倣うことにする)と呼ばれ、ケーブルのスリーブやケーブルの途中にデタッチャブルアビエイターと呼ばれるパーツを取り付けたりコイル加工をしたケーブルを買ったり作ったりする人がいる。

 確かに見た目的にイケてるし、他人とは違うんだぜ的な感じでかっこいいのでそのうち手を出してみたいと思っている。

 国内にもこのアルチザンケーブルを販売する業者も出てきた。

 が、いかんせん高い。

 USBケーブル1本に数千円から2万円弱かかるのだ、まぁかっこいいものはたいてい高いのだが。

 どうせなら自分で作ればモノへの理解も深まって自分で直したりいじったりできるようになるし、安く済むならその方がいいだろうと思っている。

 

 で、まだ実際に作っているわけではないのだが作ってる話とか記事とかを調べてUSBケーブル、またUSBについて悶々とし始めた。

 まず自作キーボードはその多くがマイコンにProMicroを使う場合が多いがこいつがMicro USBなせいと、そもそもコネクタがモゲやすくて耐久性の面でイケてない。

 使えば使うほどMicro USBはクソだなみたいな気分になってくる、Mini Bの方がましだったんじゃないかという気さえしてくる。

最近はTYPE-C形状のコネクタが流行ってきているのでその辺は多少改善されてきていると思っているが。

 ヘタったらマイコンを交換するのもめんどくさいので最近はMicro USBからTYPE-Cへ変換するコネクタを挟んで使っている、今発注している基盤も変換コネクタの使用を前提とした設計とした、したがちゃんと入るのかはわからない(それを設計したとは言わないがフォーム材で厚みを調整するので入る見込み)。

 TYPE-Cコネクタをつかったマイコンもあるのだが単価が高いのと耐久性と整備・交換の面からコネクタを挟む方がパーツ点数は増えるが交換する方が、マイコンに使っているスプリングピンヘッダが死んだ時に泣かなくていい気がしている。

 

 キーボードとコンピュータ間のUSBの通信には2.0とかを使っているので、4芯のケーブルを使えばいい。オヤイデ電気とかで売っている。

 スリーブ関係はミリタリーショップでパラコードから作ればいいらしい。

 コイル加工は棒にキツく巻きつけてドライヤーで温めてやればいいらしい。

 ここまでで色が違ってコイル加工したケーブルができるはずだ、多分。

 

 で、USB側の話に戻る。

 Micro USBは耐久性がイケていない話はしたので、キーボード側につなぐ方はTYPE-C、コンピュータ側につなぐ方はTYPE-Aを使用して作ることで話を進める。

 ケーブルは4芯の物を繋ぐ。

 TYPE-A側は難しく考えなくても4芯を適切に繋げば良い。

 TYPE-C側はUSB 3.0以降の仕様が入って9ピン繋ぐ箇所があるが、使うところをデータシートなりを見て繋げばいい、はず……

 これで1本のケーブル自体が完成するはず、やったね。

 

 ここからがケーブルをより高コスト化する部品の話。

 航空系とか産業機械用に使われるデタッチャブルアビエイターだが、これも4芯の物を使用すればいいはずだ。

 マルツでそれっぽいものは売っているらしい、4芯あればいけるとのこと。

 高い産業用のはこれらしい https://www.renhotecpro.com/gx16-connector-data-sheet/

 XBOX 360の有線コントローラは、強く引っ張ったときに破損を防ぐよう途中で抜ける構造をケーブルにもたせていた。これも4芯っぽかった。

 プラントロニクス社のQuick Disconnectも、音声通信と電源関係で4芯っぽい感じになっており、他デバイスへの付替が容易になるようになっている。他人のヘッドセット使いたくない人にオススメ。

 それぞれ抜けにくくする、しない、差し替えが容易などの用途にあった規格設計がされている。

 

 で、自作キーボードに挿すUSBケーブルは何がイケてるわけ?という感じだが、とりあえず「TYPE-C使ってればある程度いいんじゃない? Micro Bはやめろ」みたいな感じになる。

 見た目に関しては「お好きなスリーブとコイルで」となる、別にストレートでもいいと思うけど。

 途中のコネクタは「通信できれば好きにしろ」という感じ。 だが実際作る、発注するとなると選択肢はデタッチャブルアビエイター(またその類似品)となるだろう。

 ゴツいのが好きならその選択で良いだろうし、箱○のコントローラからわざわざ切って持ってくるのも悪くはないけどみたいな感じだし、QDに関してはまず箱○のコントローラより入手がめんどくさいだろう。本当はその人の使い方と見た目の趣味に合致したパーツがバラで手に入ればいいんだけどそうもいかないので……

 

 とりとめのない感じになってしまったが、ぐだぐだ調べる間にUSB 3.0は力技で後方互換性を確保しているとかが面白かったので勉強になった気がする。