2021年まとめ
今年もなんか色々お世話になりました。
だいたい仕事と新型コロナウイルスに振り回されっぱなしという感じでしたが、趣味方面はさほど貯金できてないのを見ると充実はしていたのかなと。
仕事関係、引き続き去年と同じプロジェクトで、緊急事態宣言下の間はむしろ出勤してました。で、テレワークさせろ~と騒いだ結果、夏頃からはテレワークメインになりました、言ってみるもんですね。通勤に関しては逆に人の少ない宣言下で出勤、宣言解除でテレワークだったのでリスクはあったけど、電車は比較的空いてたのはラッキーだったのかなぁ。
プロジェクトは開発からインフラ寄りになりましたが、こっちのほうが向いているかな?という感じで。ただちゃんと人数割かないと無理ですねコレ、の割に人入れないし抜けるので大変でした。あとまぁインフラと言ってもレイヤの浅いところで、作ったものを乗せて繋いで動かすがメインで、もっと下のレイヤはまだまだわからないという感じです。大体仮想マシンとコンテナを動かしてました。
プロジェクトの中ではシステム構成割と見てたのでなんでも屋状態になってて、問い合わせやら作業やらが輻輳してパンクしたりしましたが。
コーディングは全然ですが、ネットワーク周りとかは鍛えられたかなと。lsとcdしか知らなかったようなのでもなんとかなるもんですね、インターネットは偉大。
来年からはやりたかったセキュリティ分野がメインになるのでどうなることやら、資格も取らないと……ペネトレーションテストって対物ライフルが必要なやつですよね? 物理セキュリティってEMP対策とかの話じゃないんです? ソーシャルエンジニアリングのスキルは学生時代より下がってるなぁ……え、違う?
趣味関連、テレワークが増えると通販の受け取りが容易になるので散財は増えました、主にキーボード。色々試してそれなりに気に入った構成とかできました、60%が丁度いいみたいです。Fjellを使っているのでトレイマウントの中でもかなりいいほうなんですが、ガスケットマウントの60%が欲しいなぁとか。あとソケット化しないなら予備PCBは買っておかないとダメですね。WT-60Dとか国内で在庫持っていて欲しかったりするんですが……
今年のカスタムキーボードの流行りは65%で、75%も増えてきてちょっと大型化してきたかな?という。自分も最初は65%派だったんですが、アローキーとアンダーバーを仕込めればって感じなので、60%がサイズ的に丁度いいです。
HHKBも限定モデル(と通常モデル)買っちゃったしなぁ、あれは時が来たら……
今年は設計しなかったので、何かいいネタが浮かべばやりたいんだけどそうするとケースが欲しくなるので難しいところ。
ゲームはサイバーパンク2077とゴーストオブツシマでした。サイパンは3周目ですがもうちょっとクラッシュしないで欲しいなぁ、プラチナは取ったのでそんなに頑張らなくてもいいんだけど。ツシマはプラチナくらいは目指したいけどどうかなー……ファストトラベルがかなり快適だったので、他のオープンワールドもこれくらいやってほしい。
で、趣味が一周してエアガン方面に。最初はGGOコラボのAM.45がデザインに惚れて、フルメタル・パニックが好きなのでG19の3rdと4thは買うのは決まってたんですが。
衝動買いでKRYTACの長物を買ってみたり(すっかり執銃教練用で撃ってない)、ウエスタンアームズおじさんと出会ってしまった結果、理想の1911を求めて色々探して、ショップカスタムをベースに弄ってみたり……シューティングレンジとかにはちょいちょい行こうかなと。
この辺は自作PCとか自転車と同じですね、パーツが余ったからもう1台組むかー系。
自分で使ってメンテして弄ってって、言ってみれば手芸なんですよね。革細工も金属加工も電子工作も。
12世代インテルが出たらリプレースするぞーと当時思いましたが、特に不自由していない&半導体不足でどうしようかなぁと。この8世代の6コア12スレッドとかいう微妙な過渡期CPUも面白いんですが。
VM使うとなるとCPU割り振らないとーですが、自分の使い方だと雑にコンテナ立てる程度でいいかなぁとかなのであとはメモリがいっぱいあればいいかなとなってきました。グラボも出力画面数稼げればミドルからミドルハイくらいで大丈夫そう。
ゲームはせっかくなのでPS5でやりたいし、コントローラーが壊れやすいのだけなんとかしてくれ。
アニメはエヴァもファフナーも一区切り、ハサウェイもこんなに盛り上がると思わなかった、シャーマンキングも恐山ル・ヴォワール良かったし。ファフナーは能登監督が同郷で、舞台も函館モチーフだったしで。ファフナー立体物もっと出ないかなぁー、作るしか無いのか。昔出た葉と白鵠のフィギュアを手放したのが悔やまれる。
ロード乗れてないのでメンテしなきゃだし保険入らないとだし、プラモも本も積んでてやることいっぱいですが、来年のお楽しみかなぁ。
とりあえず首都圏にいるので、飯なり飲みなり誘ってください。こっちも声かけます。会って喋りたい人がいっぱいいる。
という感じで、来年もよろしくお願いします。
ナルコレプシーをやっているがそれなりにつらい
医師の診断によるとナルコレプシーらしい、しかし残念ながら俺はリトルバスターズの主人公ではない。
朝起きられない、日中の眠気がひどくて仕事にならない。
その辺をなんとかする薬をもらっている。
飲むとドーピング扱いでオリンピックに出られなくなる代物だ。
実際飲んで薬の効いている間は日中の眠気とはほぼ無縁となった、極稀に眠くて眠くてしょうがない時はあるけれど。
確かに昔から朝はとにかく弱かったし、多分そういう体質なんだろうと思っていた。
中学で授業中の居眠りを覚え、高校、大学と授業中意識を失ってることはままあった、特に興味のない科目において。
前職は寮生活だったのだが、起床時刻には間に合っていたわけでそれもなんとかなるものだと思っていた。
転職して炎上案件に投入されて、そのまま鬱病と診断されて投薬治療をしながらここまできて、今も別な炎上案件にいるわけだが、たまに気分の波はあるけど以前よりかは落ち着いてきた。
が、ここ最近朝起きれないパターンが増えてきた。
精神的にやられているのか、体力的な要因なのか、はたまた投薬やなにやらで体質が変わったのかわからない。
朝目が覚めて何も問題ない時は、ご飯食べて、薬を飲んで、準備して出勤は問題ない。
ダメな日は目が覚めても、中々体が動かず、ご飯を食べても薬を飲みそこねたり、準備中突然耐え難い眠気に襲われてそのまま寝てしまい、また目が覚めても眠気がすぐにやってくるので寝てしまうのだ。これを再起動ループと呼んでいる。
しかも前日に早く寝ようが遅く寝ようが、平気な時は平気だし、ダメな時はダメなのだ。
まがりなりにも勤め人という立場である以上、勤怠は人事評価に当然響く。幸いコアタイムなしフレックスのおかげで、残業上等な今のプロジェクトでは欠勤とはならないが、数字を見れば朝来れてないのは一目瞭然だし指摘はされている。
別に今の組織で上に行きたいとかは無いが、人事は微妙だが賞与査定は高いみたいにはならないのでほどほどにしのぎたい。
ともあれ再起動ループを引かなければなんとかはなるが、いつ発動するかわからないのでそこが困っている。再起動ループが続くと、食事ができなくてそのまま動けなくなるパターンがこの間あった、あれは死ぬ。
ちなみに鬱病の方はだいぶ安定するようになってきたが、今の忙しさだと1ヶ月半くらいで落ち込む日を引くのでそこはコントロールできるようになるかという具合。
すっかり薬なしでは生活できない体になってしまったし、支出も痛いので体をなんとかしながら収入をなんとかしたいなぁという感じ。
ナルコレプシーをやっているがそれなりにつらい
医師の診断によるとナルコレプシーらしい、しかし残念ながら俺はリトルバスターズの主人公ではない。
朝起きられない、日中の眠気がひどくて仕事にならない。
その辺をなんとかする薬をもらっている。
飲むとドーピング扱いでオリンピックに出られなくなる代物だ。
実際飲んで薬の効いている間は日中の眠気とはほぼ無縁となった、極稀に眠くて眠くてしょうがない時はあるけれど。
確かに昔から朝はとにかく弱かったし、多分そういう体質なんだろうと思っていた。
中学で授業中の居眠りを覚え、高校、大学と授業中意識を失ってることはままあった、特に興味のない科目において。
前職は寮生活だったのだが、起床時刻には間に合っていたわけでそれもなんとかなるものだと思っていた。
転職して炎上案件に投入されて、そのまま鬱病と診断されて投薬治療をしながらここまできて、今も別な炎上案件にいるわけだが、たまに気分の波はあるけど以前よりかは落ち着いてきた。
が、ここ最近朝起きれないパターンが増えてきた。
精神的にやられているのか、体力的な要因なのか、はたまた投薬やなにやらで体質が変わったのかわからない。
朝目が覚めて何も問題ない時は、ご飯食べて、薬を飲んで、準備して出勤は問題ない。
ダメな日は目が覚めても、中々体が動かず、ご飯を食べても薬を飲みそこねたり、準備中突然耐え難い眠気に襲われてそのまま寝てしまい、また目が覚めても眠気がすぐにやってくるので寝てしまうのだ。これを再起動ループと呼んでいる。
しかも前日に早く寝ようが遅く寝ようが、平気な時は平気だし、ダメな時はダメなのだ。
まがりなりにも勤め人という立場である以上、勤怠は人事評価に当然響く。幸いコアタイムなしフレックスのおかげで、残業上等な今のプロジェクトでは欠勤とはならないが、数字を見れば朝来れてないのは一目瞭然だし指摘はされている。
別に今の組織で上に行きたいとかは無いが、人事は微妙だが賞与査定は高いみたいにはならないのでほどほどにしのぎたい。
ともあれ再起動ループを引かなければなんとかはなるが、いつ発動するかわからないのでそこが困っている。再起動ループが続くと、食事ができなくてそのまま動けなくなるパターンがこの間あった、あれは死ぬ。
ちなみに鬱病の方はだいぶ安定するようになってきたが、今の忙しさだと1ヶ月半くらいで落ち込む日を引くのでそこはコントロールできるようになるかという具合。
すっかり薬なしでは生活できない体になってしまったし、支出も痛いので体をなんとかしながら収入をなんとかしたいなぁという感じ。
暗黒のシステムインテグレーター3年生
暗黒のSIerに就職して3年目となった。
無事現在のプロジェクトも大炎上中である。
そんな中、2年目から現在までを振り返って暗黒っぷりを書いておこうと思う。
そしてこれを書いている現在絶賛メンタルぶっ壊れ中だ。
【平和な社内研修】
昨年4月は心身を軽く壊し、いわゆる生産性が低いのもあり、また所属部所でインフラエンジニアを増やしたいという政治的何かに巻き込まれて(俺はセキュリティ系やりたいとは言ったがインフラやりたいとは言ってないぞ)、インフラ系、特にAWS関連の研修に参加することとなった。
研修先の別オフィスは自分の所属オフィスよりも遠く、ネットワークが遅い、近所に飲み屋が多い、治安が微妙などが特徴に挙げられるが、研修ということもあり非常に平和な雰囲気だった。
講師にあたる先輩社員やその上司も話しやすく、いかに自分の所属オフィスが殺伐としていて異常なのかを実感した。
たまたま仲の良い同期がいたというのもあり、飲んで逆方向の電車に乗って終電がなくなったとかもやったが本当に平和だった。
新型コロナウイルスの影響もありすぐにリモートに切り替わったが、そんなに大した内容をやっているわけでもなくノルマは大体終わるし、日々のミーティングに参加する以外は割と自分のペースでできていたと思う。
最後の試験はペーパーテストであまり点数が取れなかったし、なんなら成績悪くね?で上司からやんや言われたが、そもそもペーパーテストと相性が悪いのでなぁという感じ。実技寄りとか、その辺は点数にならんとこでは評価されていたよう。流石にパソコン小僧の面目躍如か。
【地獄の案件に戻る】
さて、約1ヶ月の研修が終わると今度は心身を崩した原因の地獄の案件に逆戻り。
そう、上司が倒れて離脱、俺も心身を破壊、また別の上司は弱った体に酒でトドメと刺し吐血して入院など、関わった人間が「もう二度とやりたくない」「近年稀に見る殺人案件」に戻ることとなったのだ。
大体の開発は終わっており試験工程が残っていたが、ツーマンセルで試験を実施、時間をズラして試験を行うなどの体制を取っていたが、バディの先輩が消えてそのまま退職、また発見されたバグの対応と設計書の修正に追われていた。
ここでこの異常なプロジェクトの設計書の修正について説明しよう。
ウォーターフォール型開発を採用した本案件は、いわば「前工程の設計書が神」であり、実装中や試験中に改善や設計書のバグが見つかった際に報告を上げて修正を行うのだが、「神」があまりにも強いため、設計書の修正を行うにしても「修正理由と修正内容を提示」「許可をもらった上で」「修正前と修正後の設計書のキャプチャをエクセルに貼り付け」「修正箇所を赤枠で括り、なお説明を追加する」「そしてシート名につけたスペースやハイフンやアンダースコアが間違っていることに気がつくと鬼のように修正を要求されるので直す」といった作業が発生するのである、なおレビューした人間は内容なんかこれっぽっちもわからないのかそういう外面や体裁の指摘ばかりで、気づかれなければそのまま通るというまさに運ゲーレビューなのだ。
しかも設計書にはSQLを書く箇所もあり「そんなの動かさないと確実かどうかなんてわかんねーよ」というところにも上述の修正方法が適用されるために異常に工数がかかり、その水平展開も同様の手順を踏まなければならないため、「バグ発見」「(実装は直しつつ)設計書修正」「承認」に無限に工数を取られるという虚無が発生するのだ。
最初から「設計書はあくまで設計であり、実装後に要件を満たすよう設計書とはイコールにならない箇所は、実装からリバースして直す」というように決めておけばいいのだが、なぜかそれが許されないという状況だった。
そして設計書はWordで20MB級など、開くだけでもプロセスがフリーズするもんだからもうやってられませんわな。しかも物によってはPowerpointで作成された設計書もあり、そちらの反映も当然ヒューマンエラー誘発がザラに発生する劣悪なドキュメント。 これで水平展開があるってんだから、いよいよキリがないということで、無事当初の締め切りから1ヶ月と少し延長し8月に一応の終わりを見せた。
話によるとこのプロジェクトの保守の仕事が回ってきたらしいが、正直関わりたくはない……何事もなければよいのだが。
【暗黒の次案件】
8月は夏休みがあったり、殺人プロジェクトの反省会なんかもやったがどうやら次の案件に提案が決まったようで、後半に商談に行くことになった。
当初インフラ案件での提案だったがそちらではなく、既に自社チームの参加している所に加わる形で参画が決まった。
9月から参画ということで、最初は試験を担当するという話だったが初日にその話がなくなった。なにやら開発のための検討をして欲しいということになった。
全く別ジャンルな中身のため、お勉強から入ったわけで大体英語のドキュメント漬けとなった。まとめた資料などが良いか悪いかはともかく、ここでゴリゴリ英語のドキュメントを読んだのは悪くない経験だった、というか英語に抵抗がないので意味さえわかればなんとなくわかるのだ。ざっくり自動翻訳にかけて、見比べながら内容を理解するという感じ。
途中プロジェクトのインフラチームの手伝いをすることになったが、いつまでたっても手伝いをするための環境が来ない、この辺からやばい予感はしてきていた。
10月からこちらのチームでも開発に関わることになった、開発はアジャイルで行うようだ。しかしこのアジャイルという名の何かは大きな罠があり、実際は圧縮されたウォーターフォールモデルだったのだ。つまり、2週間で「検討」「レビューと承認」「設計」「レビューと承認」「実装と単体テスト」「レビューと承認」この全てをやれという、いや無理。
もらった資料にはパワポで夢物語が書いてあり、これがやりたい、この辺は別のインフラチームが提供するからできる、程度の内容しかなく、まともなアーキテクチャが存在しなかった。また、開発環境や言語やバージョンやOSSやその他諸々、更に下回りがどうなっているのかといった情報も要求したが、検討中だのおいおいだのはたまた自社のリーダーからストップをかけられる始末。いや、素人の俺でもそれが必要だと思うんだけど、なんでどこからもその情報が手に入らないの?ということで、しょうがなく既存のソースなんかを見ていく。
そして検討や設計を進め、知識が増えて行くと「明らかに機能の切り分け方がおかしい」ことに気がつく。
しかし開発自体がスタートし、上記の理由などから遅れが発生し、似たようなことをやっているプロジェクトからソースを見せてもらい、それをベースにこちらで実現するよう改造していく中でそれを言い出せる状況に無かった……スクラッチで書ける人間ではないので、コーディングする元ネタがあるのは助かったが、問題は仮にある程度書いても動作させる環境がない、ということだった。
与えられたのはすぐ重くなる貧弱なサーバ。インフラチームがあれこれ試験環境を整えていっているが、要件がコロコロ変わったり、そもそも十分なリソースがないのでちょっと動かしてみようなんてことができないのだ。
環境のせいでできませーん、というのも理由にはなるがそれでも進めねばなるまいと、自分の作業マシンにデータベースのセットを一通り構築し、少しずつ実装を進める……当然、ここで問題になってくるのはマシンスペックだ。
15.6インチのノートPC、画面はFHD、2枚目はなし、CPUは8世代Core i5の低電圧版、メモリは8GB、ストレージはHDD500GB……本当に開発させる気があるのか疑わしいスペックのマシンや環境で作業しているのだ、CPUはまだマシだと思うが(モニタについては年が明けてから自社から持ち込んで増えた)。
【インフラチームへの移籍】
そんな中12月も後半に入った時、インフラがどうにもダメなので見て欲しいということになり、インフラチームのヘルプに入ることになった。
どうやら仮想マシンのあるネットワークと、k8sを利用したPodのあるネットワーク間が上手くつながらないとのこと。実務としては始めてだし大してネタがあるわけではないので、思い浮かぶ限り情報を提供してもらったり、色々試したがダメをしばらく続けていた。最終的に自分たちよりも低レイヤのインフラをやってる人たちが解決してくれたが、結局どうやったかはわからずじまい。結果良ければ全て良しなんですかね、なんか抽象化されすぎててわからんとか、下回りのセッティングがわからないから上はどうしたらいいのかとかの情報も結局あんまりなし。
年が明けてから人の入れ替えなんかがあり、インフラチームに本格的に移った。開発もまだ終わっていないので掛け持ちと言われたが、いやいやそんな分身の術なんか使えませんよと最初に言っておいた。
人の入れ替え自体は様々な事情があるのでしょうがないが、知見を持った人間がいなくなったり、マシンの準備やらなにやら参画して即戦力というわけにもならないので、1週間から1ヶ月はパワーが出るわけがないと思っていたし、まさしくその通りだった。
うちのリーダーや顧客のPMなんかは人月の神話を読んだりブルックスの法則を知らないのか?と言いたくなること多数。遅れをキャッチアップさせるために云々で色々やってもそう簡単にはいかないと思うんだが。
そんなこんなで現在まで作業者3名とリーダー1名が逃亡というそりゃもうどうしようもない状況が発生した。作業は丸投げ、先が見えないし残業も多いし、顧客も無茶なことを言うし、それと戦わないウチの上の問題もあったし、そりゃ誰だって逃げ出してもしょうがないわけだ。
ちなみに我らがインフラチームからも、自分と一緒に作業していた1名がいなくなったため一時期1人で作業していた。自分はこんな人格だし、体制としてもあまり外に出すべきではないというのは上と意見は合致していたが、会議などに出ざるを得ない状況だった。会議に出るということはつまり自分の純粋な作業時間が減るということだし、そして顧客にしてみれば逃亡者が出たから遅れたなどと関係のないことだ。と言われても技術的にも頭数的にも仕事が回るわけがないのだ。
そしてインフラチームの闇の側面として、開発以外は全部押し付けられているという現実がある。そう、開発を除いたあらゆる問い合わせが飛んでくるのだ、それも内外から。体調を崩して休んだ翌日にはメンションが溜まり、体調を崩していなくてもメンション連打され、何か手順のメモを出せば1行ごとに合っているかを聞かれ、あれやこれやたまにダメな日もあったし電話対応もしていたけど、メンタルが結構ダメな折れ具合となって今に至るわけだ。業務が輻輳している話は常々しており、なんならこのプロジェクトのインフラ周りをある程度以上のレベルで抑えているのが数十名の内自分一人だという。オートスケールだのなんだの言って、人間は簡単にオートスケールできないっつーの。
というわけでぶっ倒れてまぁなんとかキーボードを叩ける程度には戻ってきたが、現場行きたくねぇーしばらく休ませてくれという感じ。最近は少しは自分から仕事を剥がそうみたいになってきたが、最初からそうしろよという感じだ。
え、テレワーク?そんなものあるわけないじゃないですか。お客さんやら他の協力会社はあるみたいですけど。遅れてる我々は現場で直接話したほうが早いだの、機材借用の手続きが手間だの、様々な理由でテレワークなんて夢のまた夢。進捗がどうのもあるけど、今じゃコロナだBCPだのある時代、そんな中通勤するしかなく心理的安全性も確保されないまま(まぁ罹った人がいないのは結果としては良いんですが)、無茶振りばかりで、そりゃあメンタルもぶっ壊れ逃亡者も続出ですわ。ま、ショボいマシンにショボいマシンでリモート繋いでもねぇというのもあるし。
テレワークやるにしても、ハードウェア借りて~は正直イケてないなぁというのが個人の感想。シン・テレワークシステムとかあるんだから、ああいうソフトウェアで解決する方が良いと思うんだよね、ハードなり回線持ってない場合は流石になんとかするしか無いけど。
あーあと契約絡みの話。この案件一括請負じゃなく、準委任契約月何時間って聞いてるんだけど、何時間のところがぶっちぎってもやれって言われるんだよね、指揮命令件の無い人に。まぁある人も丸投げしかしないのでやれになるんだろうが、そこは戦えよという。ここ4ヶ月くらい月何時間が守られたことがないんだけど、それは流石に紛争の種じゃないかなぁ。というわけで、表向きコンプラだのCRMだの聞こえの良いこと言ってるけど、実態はそんなもん守りません、恥ずかしいからそのポスター剥がしたら?
自社的にも残業時間80時間オーバーは「つけられない」ことになっているのもダメなんじゃない?外面はあるんだろうけど。良いわけじゃないが、その分来月付け替えていいよも怪しいしなぁ。あんまり早く帰っても手持ち無沙汰になっちゃったりするし、今の手取りだともうちょっと収入も欲しいので残業は月30時間くらいがちょうどいいかなぁ。
まぁなんというか、平和なプロジェクトでもっと金と休みが欲しいのと、実家の仕事もやりつつでできるとこ行きたいのでコネ探すか交渉かなぁ、平和な話があればいつでも待ってます。
人月の神話読んだ
炎上プロジェクトからこんばんは、なんで俺はいつも炎上プロジェクトにしかいないのか。
フレデリック・P・ブルックス.Jr.によるこの本は1975年に出版されたという、生まれる前だ。
そして40年以上前の本にも関わらず、まったく古さを感じさせないどころか、実感を持って読めたということは、まさしく今現在俺はタールの沼にいて、銀の弾丸など持っていないということの証左だ(実際は20周年記念とかで内容が増えているみたいだけど、やっぱりトラブったプロジェクトはトラブったままなのは変わらないのだ)。
俺は末端の作業者(いわゆるITエンジニア)でしかない、経験もさほどない。
ITなプロジェクトの管理をしているリーダーやマネージャ含め、俺より上にいる人間と、今後管理に回りたいとか考えている人間と、俺のように末端で作業している人間、誰もがこの本を読んで欲しいし、国語の教科書のように触れられるのが良いと思うし、読んだ時なにかを感じて欲しい。
文体だって平易だし、さほど厚いわけでもない、値段は……まぁこの手の本はこのくらいの、適正な価格だと思う。
とにかく、だ。
遅れたものは簡単には取り返せない、遅れたなら規模を縮小するか、期間を伸ばすかだ。
銀の弾丸のようにすべてを解決するものもない、が道はある、と著者は言っているし全く同意するところだ。
俺は自分になにか問題の解決を依頼された時「すべてを解決する銀の弾丸は持ち合わせていないが、紛争を起こす最初のフルメタルジャケット弾ならいつだって持ち合わせている」と答えるようになった。
俺にとって問題の解決は戦いだ、相手がいるなら紛争になる可能性だってある、そして戦う用意は、ある。
かつて戦うために手に取った銃は、今はキーボードとなった。
駆け回るのは野外ではなく、ターミナルやエディタの上になった。
去年のクリスマス・イヴはジャパニーズトラディショナルカンパニーのビルでチクショーなんて日だと言いながらキーボードを叩いていた。
バルドフォースとニューロマンサーとバトルプログラマーシラセに憧れて飛び込んだ世界は、いつの間に、急速に、現実となってきた。
サイバーパンク2077はまだ触り始めたばかりだが。
話題がそれてしまった。
良著に出会うことができて、"ライブラリ"に強力な武器が入ったという話を書きたかったんだ。
この1年のキーボード周りについて
自作キーボードアドベントカレンダーが2枚になるほど界隈は賑わっている、最近作ってないし登録は見送ったが読んでるうちに好き勝手書きたくなったのでつらつらと書くことにする、あと締め切りが苦手なのでああいうのは参加できないなという感じがする。
以下本編。
2019年後半から本格的にハマり始めたが、今年に入って遊舎工房でいくら使ったか数えていない。多分クレカの情報を見れば大体の値は出るけど。
2月、散々迷ってCatalystのエクストラとホルスターを買った、初めての40%。
今はホルスターに収められ静かに使われる時を待っているが、可塑剤でベタベタにならないかが不安。
4月まではキットを組むのが中心だったが、4月からKiCadを触り始め設計を始めた。
foostan氏の同人誌が大変役に立った、あの1冊があれば基本的にサンドイッチ構造のキーボードは作成できる、公開されているフットプリントも利用させていただいている。
結果から言うと1回目に発注した基板は失敗だった、回路設計の誤りを見逃した。
こういうとき、レビュアーがいると心強いと思う。
設計の誤りを修正して2回目の発注を行った、一部配線に誤りがあったが組み立て作業にて対処することで動作し完成した、Extend56だ。
Extend56はJIS配列ベースで、数字行を削り、数字行にあった記号系のキーを右側へ拡張したキーボードだ。
ネジ止め等が行える加工はしておらず、両面テープで固定するなど強引な作りをしているが、打鍵感は比較的良好だった。
Z列が0.25Uずれている欠点があるが、ISOエンターを使用し、長方形に収めるため犠牲になった部分だ。いずれ直したいが今はめんどくさいし、そのうちリベンジというか再設計するかだ。
職場に持ち込んで使っていたが気づく人は気づく。
自分で基板を作れるとなると、あまり自作キットというものを買わなくなった。代わりにスイッチやキーキャップや保守部品などに金が飛ぶようになった。
4月にクラウドファンディングを行っていたKeyboardio Atreusのバッカーとなった。
9月くらいに届いたが殆ど触っていない、見た目は好みだが使いこなすには練習が必要だ。
7月、初めてGBに参加した。
MAJAはAlice配列のキーボードで、比較的値段も抑えられていたので購入を決めた。
8月、Extend56の一部の修正を行い基板の発注を行った。
MAJAをオーダーしているにも関わらず、JIS配列ベースのAlice配列的なものが欲しくなって設計して発注した。
発注データに含めていたつもりのトッププレートとボトムプレートがなかったので業者とやり取りしたが、めんどくさくなったので改めて発注した。ちなみに発注数を間違えたので5枚のつもりで10枚トッププレートとボトムプレートが届いた、助けてくれ。
結果10月になってからパーツが揃い組み立てられるようになった。
完成したのがAiri68だ。
アリスカラーの1台目、マットブラック塗装でWoBキーキャップの2台目、職場用に3台目を組んだ。
11月初旬にMAJAが届いた。
組んでみると全然打鍵感が違う、カスタムキーボードはやはり違う。
が、運用の中で色々試したり、普段遣いするなら自作のものだなという感じがする。
よそ行きの、コレクションだなという感じだ、たまに出して眺めて触るものだ。
VEGAの在庫争奪戦には勝てなかったので、GBに参加した。届くのが楽しみだ。
キーキャップのGBにも現在2つ参加している、安定のGMKだがGBが多すぎて来るまで1年かかるようになってしまっている状況はなんともいえない。
キーボードにも流行りはある。
今年のGBはAlice系が流行ったし、今は65%が流行っているという具合だ。
国内は大体キットが分割キーボードのものが主流なのはあまり変わらなかったが、ロータリーエンコーダを実装するものが流行っているのは感じる。
個人的に65%がコンパクトさと無難さのバランスが取れており使いやすいサイズだと思っているが、今のGBは65%が流行っているのもあり「そんなに65%買ってどうするの」感はあるので、買うものはちゃんと選ばないとならないなという具合だ。
それぞれのサイズでエンドゲームになるカスタムキーボードを手に入れるのがひとまずの、コレクションとしてのゴールなのではと感じている。
カスタムキーボードの方も覗くようになって、今度はヴィンテージキーボードについても認識した。
これは厄介だ、ウイスキーと近い世界な気がする。
そう、蒐集家はいつの年のモデルかなども気にしているのだ。
個人的にはIBM Model Mが欲しい、というかなんならカスタムキーボードより安い。
生まれ年のウイスキーやワインなんかをプレゼントする文化はあるが、生まれ年のキーボードという文化はどうだろう。ということで91年製のModel Mがあれば手に入れたい、Model M自体はそれより前の方が良いらしいが。
ヴィンテージキーボードの厄介なところは、コンピュータ以上にキーボードの価値というものは認識されておらず、レトロPCよりも探しにくいと感じる。
レトロPCでさえリサイクル業者にタダで集められ、集積場に山積みにされているのを目の当たりにしたことがある、キーボードがどんな扱いを受けているのか、残っているのかさえこれでは絶望的だ。
幸い実家に古いマシンなんかのキーボードが残っている可能性があるので探してみるつもりだ。
来年はGBが届いてそれを組む以外、どうしていくかまだ決めていない。
とりあえずはAiri68の使い心地を改善していくのは少しずつやっていくだろうし、イケてるキーキャップやスイッチは買うだろう。
また、なにか天啓があればKiCadを立ち上げて設計するかもしれない。
工作室というか、部室が欲しいという願望は常々ある。
最近なかなか人が集まるのは厳しい、仕事も忙しいし、金も無いしで難しいが。
この辺の話は別の機会にでも書こうと思う。
今回はここまでだが、なんか2500字超えてる……
【自作キーボード】Airi68を作りました
久々にキーボード作りました。
名前は「Airi68」です。
一度DiscordのSMKJチャンネルで出して取り下げたんですが色々個人的な文脈もあってこの名前にしました、連想ゲームとはいえそういう文脈がなければこの子を作ることはなかったでしょう。
コンセプトとしては、
・Alice系のレイアウト
・JIS配列をベースにする
・サイズは60%程度
・方向キーを入れる
・Majestouch用のキーキャップセットで組める
あたり。
このキーキャップを見た時ビビっときたので、白いプレートにしています(日本人はこの配色のアリスが好きすぎる)。
中身は普通のProMicroですが、Type-C変換アダプタを噛ませてツライチになるようにしているので実用上はType-Cケーブルを使います。
ネジとスペーサーの穴の位置が若干ズレているとか、高さが噛み合わないとかあたりをドリルと力技で解決しているので中身はイケてないかも……
フォーム材を挟んでますがそんなにがっちりやってないです。
PCBを5枚発注したあとにプレートが入って無くて、それから10枚発注しちゃって若干困ってますが僕は元気です。
ちなみに今シコシコファームウェアを書いているのでまだ動作確認はしてません、不良が見つかったらバラさなきゃならない……
スイッチはHako Royal Clearです、遊舎工房で触った時はこんなに重く感じなかったんですがもっと軽い方がいいかな……
初めてネジで固定できるよう設計したんですが、最悪配線切らなければドリルで開けちゃってもいいんじゃないかみたいな気分。というかドリルがなければ組み上がらなかった、一家に一台ドリルの時代ですよ!
名前入れたり絵入れたりみたいなことしてないので、今度はその辺にチャレンジかなーという感じです。
何か興味があれば雑に声かけてください、喜びます。