この1年のキーボード周りについて
自作キーボードアドベントカレンダーが2枚になるほど界隈は賑わっている、最近作ってないし登録は見送ったが読んでるうちに好き勝手書きたくなったのでつらつらと書くことにする、あと締め切りが苦手なのでああいうのは参加できないなという感じがする。
以下本編。
2019年後半から本格的にハマり始めたが、今年に入って遊舎工房でいくら使ったか数えていない。多分クレカの情報を見れば大体の値は出るけど。
2月、散々迷ってCatalystのエクストラとホルスターを買った、初めての40%。
今はホルスターに収められ静かに使われる時を待っているが、可塑剤でベタベタにならないかが不安。
4月まではキットを組むのが中心だったが、4月からKiCadを触り始め設計を始めた。
foostan氏の同人誌が大変役に立った、あの1冊があれば基本的にサンドイッチ構造のキーボードは作成できる、公開されているフットプリントも利用させていただいている。
結果から言うと1回目に発注した基板は失敗だった、回路設計の誤りを見逃した。
こういうとき、レビュアーがいると心強いと思う。
設計の誤りを修正して2回目の発注を行った、一部配線に誤りがあったが組み立て作業にて対処することで動作し完成した、Extend56だ。
Extend56はJIS配列ベースで、数字行を削り、数字行にあった記号系のキーを右側へ拡張したキーボードだ。
ネジ止め等が行える加工はしておらず、両面テープで固定するなど強引な作りをしているが、打鍵感は比較的良好だった。
Z列が0.25Uずれている欠点があるが、ISOエンターを使用し、長方形に収めるため犠牲になった部分だ。いずれ直したいが今はめんどくさいし、そのうちリベンジというか再設計するかだ。
職場に持ち込んで使っていたが気づく人は気づく。
自分で基板を作れるとなると、あまり自作キットというものを買わなくなった。代わりにスイッチやキーキャップや保守部品などに金が飛ぶようになった。
4月にクラウドファンディングを行っていたKeyboardio Atreusのバッカーとなった。
9月くらいに届いたが殆ど触っていない、見た目は好みだが使いこなすには練習が必要だ。
7月、初めてGBに参加した。
MAJAはAlice配列のキーボードで、比較的値段も抑えられていたので購入を決めた。
8月、Extend56の一部の修正を行い基板の発注を行った。
MAJAをオーダーしているにも関わらず、JIS配列ベースのAlice配列的なものが欲しくなって設計して発注した。
発注データに含めていたつもりのトッププレートとボトムプレートがなかったので業者とやり取りしたが、めんどくさくなったので改めて発注した。ちなみに発注数を間違えたので5枚のつもりで10枚トッププレートとボトムプレートが届いた、助けてくれ。
結果10月になってからパーツが揃い組み立てられるようになった。
完成したのがAiri68だ。
アリスカラーの1台目、マットブラック塗装でWoBキーキャップの2台目、職場用に3台目を組んだ。
11月初旬にMAJAが届いた。
組んでみると全然打鍵感が違う、カスタムキーボードはやはり違う。
が、運用の中で色々試したり、普段遣いするなら自作のものだなという感じがする。
よそ行きの、コレクションだなという感じだ、たまに出して眺めて触るものだ。
VEGAの在庫争奪戦には勝てなかったので、GBに参加した。届くのが楽しみだ。
キーキャップのGBにも現在2つ参加している、安定のGMKだがGBが多すぎて来るまで1年かかるようになってしまっている状況はなんともいえない。
キーボードにも流行りはある。
今年のGBはAlice系が流行ったし、今は65%が流行っているという具合だ。
国内は大体キットが分割キーボードのものが主流なのはあまり変わらなかったが、ロータリーエンコーダを実装するものが流行っているのは感じる。
個人的に65%がコンパクトさと無難さのバランスが取れており使いやすいサイズだと思っているが、今のGBは65%が流行っているのもあり「そんなに65%買ってどうするの」感はあるので、買うものはちゃんと選ばないとならないなという具合だ。
それぞれのサイズでエンドゲームになるカスタムキーボードを手に入れるのがひとまずの、コレクションとしてのゴールなのではと感じている。
カスタムキーボードの方も覗くようになって、今度はヴィンテージキーボードについても認識した。
これは厄介だ、ウイスキーと近い世界な気がする。
そう、蒐集家はいつの年のモデルかなども気にしているのだ。
個人的にはIBM Model Mが欲しい、というかなんならカスタムキーボードより安い。
生まれ年のウイスキーやワインなんかをプレゼントする文化はあるが、生まれ年のキーボードという文化はどうだろう。ということで91年製のModel Mがあれば手に入れたい、Model M自体はそれより前の方が良いらしいが。
ヴィンテージキーボードの厄介なところは、コンピュータ以上にキーボードの価値というものは認識されておらず、レトロPCよりも探しにくいと感じる。
レトロPCでさえリサイクル業者にタダで集められ、集積場に山積みにされているのを目の当たりにしたことがある、キーボードがどんな扱いを受けているのか、残っているのかさえこれでは絶望的だ。
幸い実家に古いマシンなんかのキーボードが残っている可能性があるので探してみるつもりだ。
来年はGBが届いてそれを組む以外、どうしていくかまだ決めていない。
とりあえずはAiri68の使い心地を改善していくのは少しずつやっていくだろうし、イケてるキーキャップやスイッチは買うだろう。
また、なにか天啓があればKiCadを立ち上げて設計するかもしれない。
工作室というか、部室が欲しいという願望は常々ある。
最近なかなか人が集まるのは厳しい、仕事も忙しいし、金も無いしで難しいが。
この辺の話は別の機会にでも書こうと思う。
今回はここまでだが、なんか2500字超えてる……